Interview / 福知山で新しい形の「食の楽しさ」を創造するD1Cafe — アレルギーやバリアフリーにも配慮したカフェ事業の未来

D1Cafeの挑戦

 

福知山市に位置するD1Cafeは、地域の特産品を大切にし、地域住民と訪問者が共に楽しめる食の場を提供しています。このカフェの創業者、大槻智美さんは、特にアレルギーに対して深い理解と配慮を持ち、食育地域社会に新たな価値を高めることを目指しています。子どもが小麦アレルギーを持っていた経験から、米粉という素材に出会い、その無限の可能性を感じられました。

 

アレルギーに優しいカフェとしての使命

大槻智美さんは、アレルギーを持つ子どもたちやその家族が、食事をする時に感じる「食べられない」「外食に行けない」といった不安を解消したいという強い思いから、このカフェ事業を始めました。小麦アレルギーを持つ人々が安心して食べられる食事の提供は、D1Cafeの大きな特色です。 米粉を使ったメニューは、小麦アレルギーに対応するだけでなく、風味や栄養価にも優れており、グルテンフリーの食事を求める多くの人々にとって大きな魅力となっています。

 

 

持続可能な食文化の発展

D1Cafeの取り組みは、アレルギー対応メニューの提供に限らず、持続可能な食文化の発展を目指しています。 カフェが使用する米粉は、福知山地域の農家が栽培した高品質な米を使用し、地産地消の精神を大切にしています。地元の農産物を積極的に取り入れることで、地域経済の発展にも貢献し、D1Cafeは福知山の魅力を発信する役割を担っています。

D1Cafeが提供する料理やスイーツは、米粉を使ったグルテンフリーの選択肢だけでなく、旬の地元食材を取り入れています。 たとえば、旬の野菜や果物を使ったサラダやスムージーなど、栄養満点で体にも優しい料理が並びます。

さらに、店舗内ではバリアフリーを徹底し、車椅子利用者やベビーカーを使う家族連れにも優しい施設作りが行われています。 ユニバーサルデザインを取り入れた店内は、誰もが快適に過ごせる空間となっており、すべての人がアクセスしやすいよう配慮されています。 これにより、D1Cafeは食事だけでなく、すべての人々が安心して過ごせる場所を提供することを大切にしています。

「F-Startup」にて取り組んだ、ブランドブックとWebサイトの作成。

D1Cafeは福知山市の起業家支援プロジェクト「F-Startup」に採択され、事業のさらなる発展に二つの取り組みを行いました。ひとつが、ブランドブックの作成です。 ブランドブックは、盛り込んでいたカフェのコンセプトやメッセージをひとつにまとめたもので、D1Cafeの確証を確立するための重要な資料となりました。

作成したブランドブック

さらに、Webサイトの立ち上げも行いました。これまでInstagramアカウントを中心に情報発信を行っていましたが、Webサイトを新たに立ち上げることで、D1Cafeの魅力をより多くの人々に伝えることができるようになりました。

作成したホームページ https://www.d1cafe-kyoto.com/

 

F-Startupでは、主に店舗運営の相談、ブランドの整理、WEBサイトの作成について株式会社ロフトワークよりアドバイスや支援を頂きました。

大槻さんは

「F-Startupに参加したことでこれまで表出化することが出来ていなかったコンセプトの言語化により、開業以来のもやもやが解決し実店舗運用のスタートラインに立つことが出来ました。」とF-Startupについて振り返ります。

昨年11月にオープンしたD1カフェ実店舗

D1Cafeの未来

D1Cafeは今後も、アレルギー対応メニューの充実を進め、地域社会に貢献し続けます。福知山を中心に、地域の食文化を革新し、持続可能な社会の実現を目指すD1Cafeの取り組みは、今後さらに注目されることでしょう。すべての人々に平等な機会と健康的な生活を提供するために、D1Cafeは地域から世界へとその影響を広げていきます。

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