Interview / 農業サーキュラーデザインプロジェクトの挑戦〜株式会社Season万願寺とうがらしあめプロジェクトのその後…

万願寺とうがらしあめプロジェクトのその後… 〜廃棄ゼロへ向けて〜

株式会社Seasonによる万願寺とうがらしあめプロジェクトはその後、アグリサーキュラーデザインinFukuchiyamaと称して「福知山公立大学STL助成金2024」に採択され、活動を続けている。本記事では、そんなアグリサーキュラーデザインinFukuchiyama の2024年の活動をレポートした。

「福知山公立大学STL助成金2024」についてはこちら

1.地域企業との連携強化

販路拡大のため、ロータリークラブで活動紹介とパネルディスカッションを実施。ディスカッションでは「地域の課題と解決策」「プロジェクトリーダーの役割」などを議論した。参加企業から、地元スーパーや観光施設での販売、地域イベントでの出店機会を紹介してもらい、新たな販路の可能性を広げた。

2.若者のトレンドを活かした商品開発

セブンイレブンジャパンへのヒアリングを行い、都市部の大学生の嗜好を取り入れる重要性を学んだ。また、東京の大学生を対象にインタビューを実施し、「健康志向」「SNS映え」「手軽さ」などのニーズを分析し、飴のフレーバーやパッケージデザインの改良を進めている。

3.AIによる分析検証を活用した新たな挑戦

AIによる市場分析を行い、消費者ニーズに適した商品の開発が進められた。その内容を共創施設「SIBUYA QWS」で発表し、参加された企業の方々と意見交換を交わすワークショップを行った。

共創施設「SIBUYA QWS

4.地域居酒屋と連携した廃棄予定玉ねぎ800kgの活用

福知山市三和町の畑で、大量に育った玉ねぎを収穫できずに困っていた1人の農家さんがおられ、廃棄する予定だったそう。その玉ねぎを、本学学生8人が約4時間かけて800kg全てを収穫した。

その後、福知山市の飲食店「なすくらぶ運営事務局(株式会社オフィスヒュート)」にSNSで連絡し、各居酒屋店舗で「玉ねぎを使った特別メニュー」や「100円カレー」で消費され、地域の方々から反響を得ていた。

100円カレー ニュース記事

今後の展望

今後の展望について、アグリサーキュラーデザインinFukuchiyamaの代表を務めている甲斐裕基さんは、「地域企業との連携を深めながら、改良した商品を試験販売し、さらなる販路拡大を図りたい」と話す。

今後も、万願寺とうがらしの魅力を伝えながら、持続可能な農業の実現を目指すということだ。

<執筆者>  福知山公立大学 地域経営学部 地域経営学科 3年 森中公太
このレポートはNEXT産業創造プログラムではじまったプロジェクト「NEXTE福知山学生記者部」が提供しています(提供元サイトはこちら

 

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