Program / 令和6年度 NEXT産業創造プログラム・F-Startup 最終報告会

令和6年度NEXT産業創造プログラムPBL・F-StartUp成果報告会が3月1日に行われました。今年度はNEXT産業創造プログラムPBLは2つのプロジェクト、F-StartUpは3つのプロジェクトが参加しました。その成果について、レポートしていきたいと思います。それぞれのプロジェクトが約半年間取り組んだ成果をぜひご覧ください!

<NEXT産業創造プログラム>

しるくのもと

AIを使ったペルソナ検証、とクラウドファンディングを行いました。クラウドファンディングでは52日間で目標としていた100万円の支援を達成したことを報告しました。52日間という期間のなかで、アーリーアダプター・アーリーマジョリティに訴求するためにPR方法を変える必要があり、変更したことで目標を達成することが出来ました。将来展望としては30~50代の女性をターゲットとし、ECサイト・雑貨店・コンビニエンスストアでの販路拡大を目指します。

 

香福R00プロジェクト

このプロジェクトでは、代表である山下さんの故郷である夜久野町で栽培された生姜と和漢植物を使ったクラフトティーの作成とクラウドファンディングを行いました。このクラウドファンディングはスタート時キャンプファイヤーのフードランキング一位を獲得し、最終的にはこれまでのNEXT産業創造プログラムで行ったクラウドファンディングでは1位の記録である138万円の支援額を獲得しました。クラウドファンディングでの実績、何度も行った試飲会の声をもとに今後は販路の拡大と、季節ごとに楽しめるクラフトティー・蒸留酒の製造を目標とします。

 

 

 

<F-startup>

Season

福知山市発の農業ベンチャーである株式会社Seasonは名古屋大学発グリーン・アグリスタートアップTOWINGと連携し「バイオ炭」を活用した農業のカーボンニュートラル化について実証実験を行いました。農作物の栽培後の残渣、地域の未利用バイオマス資源であるおからや籾殻等をバイオ炭に変換し、それを農地へ還元する仕組みを構築することで廃棄物の削減だけでなく、農地の土壌改良にもつながり、さらに環境負荷の低減に寄与することが出来ます。今回実証実験を行ったことで設備投資と輸送コストが課題であることが明らかになりました。今後も実証実験を行い、将来的にはメタン発酵など、地域で友好的に循環することが出来るサーキュラーデザインを構築目指します。

 

株式会社Lifexia

NEXT産業創造プログラムで開発した、福知山産の桔梗を使った「キキョウ石鹼」の販路拡大を行いました。今回はF-startupの中でSHIBUYA QWSを利用したことで株式会社セブンイレブンジャパンとつながることができ、コンビニエンスストアでの商品品販売を実現しました。セブンイレブンジャパンはこのキキョウ石鹼販売において、健康(スキンケア効果)・地域(自治体との連携)・環境(廃棄ロスの削減)・人材(高校生の協力)の4つのポイントが、セブンイレブンが目指す姿との親和性があると感じ、今回の提携につながったと言います。他にも、海外で地域商品のモデルについての論文発表と展示会も実現しました。今後も地域資源を活用しつながりの力を活かしスキンケア難民のパイオニアになることを目指します。

 

D1Cafe

NEXT産業創造プログラムにて立ち上げキッチンカー、イベントなどで米粉を使った商品を提供していたカフェ事業ですが、昨年11月より実店舗での運営が始まりました。実店舗が開業したのですが対外的にブランドとしてまとまっているものがないということで、株式会社ロフトワークと連携しブランドブックの作成と、WEBサイトの作成に取り組みました。今回の取り組みにより、開業以来もやもやが残っていた「ブランドコンセプトの言語化」という課題を解決し改めて実店舗運営のスタートラインに立つことが出来ました。今後は「わが子のマイノリティを価値に変え、誰もが笑顔で食べることのできる食事と場所の提供」を目指し店舗の安定と「子どもの給食」への販路拡大を行っていきます。

編集後記

今回私も令和6年度NEXT産業創造プログラムPBL・F-StartUp成果報告会に同席させていただきました。私は今年で2回目の参加になるのですが、地域で起業する事にとどまらず、年々活動の範囲が広がっていることを実感しました。今回はクラウドファンディングを行うプロジェクトが2つありましたが、これまでのクラウドファンディングの実績をもとに訴求方法を変えたり、見せ方の工夫を施すことで歴代1位の記録が出たことはNEXT産業創造プログラムが有意義な活動であり続けている事の証明だと思います。また、セブンイレブンジャパンという大きな企業とのつながりが出来たことに驚きましたし、これからの福知山市の発展にも大きく貢献したと思います。それぞれの事業がますます発展する事と、来年のNEXT産業創造プログラムPBL・F-StartUpへの期待が大きく高まる発表会でした。プロジェクトに参加された皆さん、約半年間の活動お疲れ様でした。

<執筆者>  福知山公立大学地域経営学部地域経営学科3年 渡部大陸
このレポートはNEXT産業創造プログラムではじまったプロジェクト「NEXTE福知山学生記者部」が提供しています(提供元サイトはこちら
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